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人材育成×muRata

革新の担い手となる意識の変化はどのように生まれたか?(前編)

ムラタでは、未来の経営リーダーを育成するために、新たな人材育成プログラム「Make2030―革新の担い手となれ―」を実施しました。

未来への創造力を養い、リーダーとしての視野・視座を広げる研修において、受講者はどのような気づきや刺激を得たのでしょうか?

「Make2030」を受講した森安、首藤、中島、原口の4名が、研修のプロセスごとに感じたことを中心に、自身が思い描くリーダー像や、革新の担い手となる意識の変化を振り返ります。

1. 前例のない研修内容に不安と期待が入り混じったスタート

2022年5月、1年半に亘る大規模な人材育成プログラムとしてスタートし、組織の垣根を超えた130名の従業員が参加した「Make2030」。2008年に入社した中島と首藤は、期待と不安が入り混じる気持ちで研修に臨んだと振り返ります。

中島「ムラタの長期構想『Vision2030』のアンバサダーを育成するという目的や、2030年の未来を自分たちで考えるという研修内容の壮大さに、わくわくすると同時に不安も感じました。普段は目の前にある業務に追われがちなので、未来に思考をめぐらせることが果たしてできるだろうかと悩みました」

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化学デバイス商品部 中島

首藤「私も一緒で、『これから何が始まるのだろう』というわくわくと、『自分にできるだろうか』という不安が入り混じりました。研修にむけた事前課題として『ムラタで成し遂げたいこと』を提出したのですが、入社時に抱いた『業務を通じて世の中の人と触れ合い、社会に貢献したい』という気持ちに立ち返り、フレッシュな気持ちで研修に臨んだことを覚えています」

生販システム部 首藤のイメージ画像
生販システム部 首藤

2017年に中途入社した原口は、研修内容に新鮮さを覚えたと言います。

原口「これまで特定のスキルや知識に関する研修を受けたことはありますが、ムラタが取り組むべき課題を自ら考え、未来を妄想するという『Make2030』の研修内容は経験したことがないものでした。驚きや不安、期待を抱きつつ、さまざまな部署の人と交流できる絶好の機会として捉え、『前向きに楽しもう』と考えたことを覚えています」

新規事業推進部 原口のイメージ画像
新規事業推進部 原口

入社20年目の森安は、「これまで受けたどの研修よりも規模が大きい」と感じたと言います。

森安「『革新の担い手となれ』というメッセージに衝撃を受けると同時に、会社の人材育成に対する本気度や、自分が期待されているということを肌で感じました。運営事務局だけでなく経営層が『この研修を全力でサポートする』と力強く宣言したことには感動しましたね」

ミリ波事業推進部 森安のイメージ画像
ミリ波事業推進部 森安

研修初日には、取締役の南出、人材開発部長(当時)の早田、経営戦略部長(当時)の須知による対談の動画を視聴しました。

森安「将来に対する明確なビジョンや、世代間をつないで行くという熱い想いを語っていて、『Make2030』の内容が腹落ちしました。同時に、変革の担い手という言葉が自分ごととして現実味を帯びた瞬間でもありました」

2. 「理解したつもりになっていたこと」が「具体的に感じ取れること」へ

人材育成プログラムのSTEP1では、中期の経営課題に関するコアテーマの講演、経営陣と有識者による対談を受講し、それぞれから新たな気づきや刺激を得たと言います。

首藤「コアテーマに関する講演は11にのぼり、理解するのに毎回必死でした。なかでも『3層目ビジネスモデルの構築』は印象深く、ムラタが挑戦している新しいビジネスモデルについて理解を深めるきっかけになりました。ソリューションビジネスに関しては、物流領域に関する私の業務にも新規事業の可能性があることに気づかされ、会社の未来を自分ごと化することにつながりました」

原口「私は『地政学リスクへの備え』という講演に衝撃を受けました。さまざまな世界情勢にムラタが対応策を検討し、あらゆるシナリオへ備えていることを知ったためです。その他のコアテーマにしても、これまで『理解したつもりになっていたこと』が『具体的に感じ取れること』へと変化して行きました」

森安「『地政学リスクへの備え』は本当に刺激的でしたね。自分の部門でもあらゆる可能性を検討し、想定したリスクへの対策を協議するなど、講演で受けた刺激を部門内のメンバーとの議論につなげました」

中島「私は中島さん(代表取締役社長)による対談『社会価値と経済価値の好循環を生み出す経営』が印象に残っています。なかでも『未財務』という言葉がしっくりきました。社会価値を高める取り組みを『未財務価値』と捉え、将来の財務価値につなげて行くことの重要性を理解しました。人材もまさに『未財務』の資産であり、STEP2で人材をテーマにしたアクションプランを考えるきっかけになりました」

講演を受けた後はグループディスカッションを行い、受講者同士で講演内容について議論を交わしました。

首藤「最初は自分の無知をさらけ出すようで怖かったのですが、みんなも同じように少しずつ理解を深めていることを知り、安心しました。あるコアテーマに詳しい人がいれば、その人を中心に議論が進み、議論することで周りの人の理解も深まって行き、後半はグループディスカッションの時間が楽しみになったほどです」

森安「普段関わることのない部署の人と話せたので、人脈づくりのよい機会になりました。社内にはまだまだ知らない業務に携わっている部署や人が数多く存在し、新しい知識や課題をリアルな言葉を通じて知れたことは非常に参考になりました」

※所属部署は2023年10月時点のものです。

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