ノイズ対策技術 / 事例紹介(自動車)
車載機器の電源回路におけるノイズ対策事例
自動車には様々な電子機器が搭載されるようになりましたが、車載機器にはそれぞれ必要な電圧を作り出すために電源回路が組み込まれています。
電源回路には効率化のためスイッチング方式のものが使用されますが、これがノイズ源となり問題となることがあります。ここでは、車載機器の電源回路(DC-DCコンバータ)のノイズ対策について紹介します。
ここで紹介する対策内容や対策部品は自動車だけでなく産業用機器などについても適用できます。

評価モデル電源回路
12V → 5V の降圧型DCDCコンバーターをモデル回路として評価しました。
- Iin ≒ 0.3A、Iout ≒ 0.7A
- スイッチング周波数≒400kHz

ノイズ状況の調査
初期のノイズ状況の確認と、どんなノイズが出ているかの切り分けを行います。
ノイズの測定は以下の3パターンで行いました。
- 伝導ノイズ(150kHz-108MHz)
- 放射ノイズ(150kHz-30MHz)
- 放射ノイズ(30MHz-300MHz)
ノイズ対策の実行
対策方法を決定し、3パターンそれぞれのノイズがどれだけ低減できたか確認しました。