DLW32SH101XF2

ノイズ対策技術 / 事例紹介(自動車)
INDEX
コモンモードチョークコイルによるノイズ抑制効果を評価するため、CAN FDトランシーバをシグナルジェネレータで駆動し、CAN-HおよびCAN-Lラインのコモンモードノイズをスペクトラムアナライザで観測しました。3種類のコモンモードチョークコイルを挿入して、それぞれの効果を確認しました。
シグナルジェネレータのビットレート増加にともない、ノイズレベルが増加していくことがわかります。
また、3種類のコモンモードチョークコイルのうち、DLW32SH101XF2が比較的ノイズ対策効果が高いことがわかりました。DLW32SH101XF2は、いずれのビットレートにおいても効果的にノイズを抑制することができています。
次に、DLW32SH101XF2のノイズ対策効果を伝導エミッション測定(150Ω法)で確認しました。本測定はIEC 62228-2:2019が規定する "Emission of RF Disturbances" に準拠しています。
DLW32SH101XF2を使用することにより、伝導エミッションで最も厳しい限度であるClass IIIを満足することができました。
続いて、イミュニティ対策効果を確認するために、イミュニティ試験のひとつであるDPI(Direct Power Injection)試験を行いました。本測定はIEC 62228-3:2019が規定する "Immunity to RF Disturbances" に準拠しています。
DPI試験においても、DLW32SH101XF2を使用することにより、最も厳しい限度値であるClass IIIを満足することができました。
CAN FDで求められる性能をクリアしたコモンモードチョークコイル
部品サイズ : 3.2×2.5mm
コモンモードインダクタンス : 100μH-30%/+50%(at 0.1MHz)