ノイズ対策技術 / 事例紹介(自動車)

車載LAN用コモンモードチョークコイルによるCANのノイズ対策(6)波形の評価

測定条件

下記のスター型トポロジを用いて波形評価を実施しました。
CAN評価基板はファンクションジェネレータから500kHzパルスを
A社製トランシーバのTxd端子に入力し、CAN信号を発生させています。
受信側のノードは高インピーダンスのICを想定し、オープン終端としています。

波形はフィルタ透過後のCAN_HとCAN_L間の差動電圧Vdを測定しています。

車載LAN用コモンモードチョークコイルによるCANのノイズ対策

波形評価の評価系

評価結果

車載LAN用コモンモードチョークコイルによるCANのノイズ対策のイメージ画像

波形評価結果のまとめ

DLW43SHシリーズによりフィルタなしの場合と比較して、波形への影響をほぼ見られないことを確認しました。

まとめ

今回、CANの評価用ボードを用いた放射ノイズ評価およびBCI試験、波形評価を行いました。

<評価結果>

放射ノイズ評価

DLW43SHシリーズを追加することで、ノイズ抑制効果が得られることを確認。
(250kHzパルス時、約25dBのノイズ抑制効果 at 垂直偏波20.5MHz
   500kHzパルス時、約18dBのノイズ抑制効果 at 垂直偏波21.0MHz)

BCI試験

DLW43SHシリーズにより誤動作が抑制され、全周波数(1MHz-400MHz)で100mAをクリア。

波形評価

DLW43SHシリーズによりショートの場合と比較して、波形への影響はほぼ見られないことを確認。

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