ノイズ対策技術 / 事例紹介(民生)

音声ラインノイズ対策ソリューション関連知識-音声ひずみとは

説明

ノイズ対策部品を音声回路に使用する場合、電磁ノイズは取り除き、音質への影響のないフィルタが適しています。

音声ひずみイメージ図
図1 音声ひずみイメージ図

人の耳の可聴領域は20Hz~20kHzと言われています。この可聴領域を対象として、音のひずみが考えられます。ここでは分かりやすくするために、1kHzの音を例に考えてみたいと思います。音にひずみがないときには、図1に示すように時間軸では正弦波が観測され、周波数スペクトラムとしては基本周波数の1本だけ線が見えることになります。

一方、音にひずみが生じた場合、正弦波の形がひずむことになります。周波数スペクトラムでみると、基本周波数の他にも高調波のスペクトラム線が現れます。

これを音の指標で表したものが THD+N(Total Harmonic Distortion + Noise)であり、発生した高調波の割合を示しています。ノイズフィルタとしては、音声信号が流れても、高調波を発生させないことが重要です。

音声ラインノイズ対策ソリューション

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