ノイズ対策技術 / 事例紹介(民生)
センサ誤作動改善のためのノイズ対策(1)
センサのノイズ対策の必要性
センサは “IoT(Internet of things:モノのインターネット)” や “自動運転車” のキーデバイスであり、今後さらに多くの機器に搭載されることが見込まれます。
各種センサの性能向上もめざましく、より精細で情報量の多いデータが伝達されています。
一方、各種センサがセンシングした情報が正しく伝達されない場合、深刻な事故に繋がるケースもあります。
各種センサでのノイズ対策は重要且つ不可欠です。
今回はワンチップタイプのセンサ※1(デジタル出力タイプ)を事例に、誤動作発生のメカニズムとノイズ対策方法を検討しました。
※1MEMS技術の発展によりワンチップタイプのセンサが主流になっています。
ワンチップセンサのノイズ対策推奨回路
対象インターフェース
対象インターフェース | I2C |
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信号周波数 | 100kbps(50kHz)、400kbps(200kHz)、3.4Mbps(1.7MHz)etc → 最大 約2MHz |
カットオフ(信号周波数×5) | 10MHz |
対象インターフェース | SPI |
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信号周波数 | 1~2Mbps(1MHz)、20Mbps(10MHz)etc → 最大 10MHz |
カットオフ(信号周波数×5) | 50MHz |
!だからオススメ!
ワンチップセンサの推奨ノイズ対策フィルタ
デジタルワンチップセンサに使用されるインターフェースは、I2CとSPIが一般的です。
信号周波数は一定ではありませんが、フィルタに求められるカットオフ周波数は、I2Cが10MHz、SPIが50MHz程度であり、上記のフィルタが適しています。
次に考えられる「お困りごと」、
「ノイズによるセンサ誤作動のメカニズム」と「対策ポイント」をご説明いたします