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SDGs×Murata

MLCCを通じたSDGsの実現(前編)

前回の「SDGsを通じたムラタの価値創造」では、ムラタが掲げるESGに沿った11のマテリアリティ(重点課題)をはじめSDGsに対するムラタの考え方や経営戦略をご紹介しました。

では、実際の現場ではどのようにSDGsの取り組みが進んでいるのでしょうか? 今回はムラタの主力製品であるMLCC(積層セラミックコンデンサ)の現場にフォーカスし、商品技術部の青木、事業改革推進部の眞田、材料技術開発部の三好に取り組み事例を聞きました。

世界シェアNo.1を誇るMLCCの強み

1944年に創業したムラタには、文化の発展に貢献するという社是を実践し、人々の豊かな生活を支えてきた歴史があります。

1949年に日本で初めてチタン酸バリウム磁器コンデンサの量産を開始して以来、1940年代のラジオ、1950〜60年代のテレビ、1970〜80年代のオーディオ・ビジュアル機器、1990年代のパソコンや携帯電話の普及と、MLCCはまさに社会や文化の発展とともに進化を続け、多種多様な製品を開発してきました。

 

青木「半世紀以上に及ぶMLCCの歴史の中で、2000年代のスマートフォンの高機能化は大きなインパクトをもたらしました。機器に使用するコンデンサの数が飛躍的に増えたためです。近年は5G・6G時代が到来し、電気自動車や自動運転をはじめとする技術の進化もあり、MLCCの需要も順調に伸びています」

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商品技術部・青木

グローバル市場において、ムラタのMLCCシェアは約40%と世界No.1。その要因をこう分析します。

 

青木「ひとつは、ムラタがこれまでに培ってきた歴史、高い技術力、『コンデンサといえばムラタ』という企業イメージがあると思います。車載MLCCなどは人命に関わる製品なので、絶対的な信頼感・安心感は非常に重要です。それから、私はお客様にMLCCの仕様などを紹介する業務を担当していますが、お客様のニーズの変化を逐一ヒアリングし、新たなニーズを先読みして製品を開発してきた対応力も要因のひとつだと思います」

 

三好「よい電子機器はよい電子部品から、よい電子部品はよい材料から。これはムラタが脈々と受け継いできた考え方です。それを踏まえて材料開発の観点から申し上げると、MLCCを作るための材料を一から自社開発している点も強みだと思います。生産設備も自前だからこそ、スピーディかつ日常的な作業効率や生産技術の改善が可能です。そうしたコストリダクション対応によって競合企業との優位性を保っています」

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材料技術開発部・三好

軽薄短小に基づき、環境負荷低減を実践してきた長い歴史

スマートフォンの高機能化をはじめとするニーズの変化を受けて、2012年には0.25×0.125mmのMLCCを開発。現在では肉眼でとらえることが難しいレベルにまで縮小化されています。そこには、「SDGsを通じたムラタの価値創造」で紹介した「軽薄短小」というムラタのコアコンピタンスが宿っています。

 

青木「小型化を追求して利便性を図り、幅広い市場へ製品を供給してきたMLCCの歴史は、軽薄短小への挑戦の歴史だと言い換えることができます。そして、業界に先駆けて小型化を推し進めてきたという自負もあります」

 

眞田「私は他事業部と連携を図りながら環境やサステナビリティを軸とした現場改善を統括しています。SDGsやESGといった言葉が社会や企業活動に浸透する中で、誕生した瞬間から軽薄短小の歴史を積み重ねてきたMLCCにおいては、何十年も前から環境負荷低減を実践してきました。小型化は資源の使用量を減らすことにつながりますし、包装材料に関しては新しいテーピング包装方式を提案し、包装材料の使用量削減や廃棄量低減、輸送エネルギーの省力化にも取り組んでいます」

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事業改革推進部・眞田

環境問題が注目を集める前から環境負荷低減などに率先して取り組んできたMLCC。次回は現在進行形のものも含め、より具体的な事例を見てみましょう。

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