SDGs×Murata

企業におけるSDGsの重要性(後編)

3. グローバル優良企業のSDGs

実際に、企業はどのようなSDGsに取り組んでいるのか、グローバル優良企業の取り組みを見てみましょう。

スマートフォンを中心にデジタル製品を販売する企業は、二酸化炭素排出ゼロ(カーボンニュートラル)の実現を掲げ、2030年までにすべてのサプライヤーが、すべての製品をクリーンエネルギーで作ることを宣言しています。また、ECサイトを中心に成長を続けるテクノロジー企業は、2030年までにすべての使用エネルギーを再生可能エネルギーに転換し、さらには2040年までのカーボンニュートラルの実現を公約に掲げ、配送向けに電気自動車(EV)の導入を進めています。

国内・国外を問わず、大手自動車メーカーもカーボンニュートラルを目標に掲げると共に、EVの開発に積極的に取り組んでいます。世界最大の自動車市場である中国が、2035年までの新車販売の主流をEVにする計画を打ち出したこと、イギリスが2030年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を掲げたことによって、各社のEV開発競争はさらに加速するでしょう。

このように、SDGsは国の政策に影響を及ぼし、機関投資家は政策をウォッチすることで投資戦略を立てています。このことは、企業におけるSDGsの重要性を裏付けると同時に、SDGsの中にビジネスチャンスが存在することを物語っています。

4. SDGsにどう取り組むべきか?

では、企業はどのようにSDGsに取り組むべきでしょうか。重要なことは、明確な目標を掲げ、組織全体・社会全体にSDGsへの取り組みを浸透させる戦略的な視点です。その際、国連関係団体が作成した企業向けの行動指針「SDGsコンパス」や、業種別の企業事例を紹介している「SDG Industry Matrix」を参考にするとよいでしょう。「SDGsコンパス」には、SDGsに取り組む際の5つのステップが記載されています。

ステップ1. SDGsを理解する

まず、17の目標や169のターゲットをはじめとするSDGsの概要や意義、どのように策定されたのか、企業にとってどのように活用できるかを理解する必要があります。

ステップ2. 優先課題を決定する

次に、17の目標のうち、企業として貢献できる分野、あるいは負の影響を及ぼす可能性のある分野を把握することが大切です。貢献できる分野については拡充し、負の影響については低減もしくは回避することで、優先すべき課題が見えてきます。

ステップ3. 目標を設定する

優先課題が決定したら目標を設定しましょう。例えば、「2040年までにカーボンニュートラルを実現する」といったように、具体的かつ計測可能で、期限を区切ることが推奨されています。

ステップ4. 経営へ統合する

組織内にSDGsを定着させるために、経営層のリーダーシップは欠かせません。SDGsを事業戦略や企業風土に組み込むために、SDGsの推進を経営幹部の採用・報酬基準にするなど、SDGsを経営に統合することが重要です。

ステップ5. 報告とコミュニケーションを行う

最後は、SDGsに関する進捗を定期的に報告することです。世界のトップ250社のうち、93%がSDGsの達成度に関する情報開示を行っており、ステークホルダーの信頼や企業価値の向上に結びついています。そして、情報開示によって新たなビジネスやパートナーシップが生まれ、さらなるステップへ進むきっかけになるでしょう。

 

 

グローバル優良企業がサプライチェーンを含めたSDGsに取り組み、社会全体がSDGsを指針に動き出している今、企業にとってSDGsは経営上、必要不可欠なものとなっています。村田製作所もまた、ESGの観点から社会課題解決を経営戦略に織り込み、ステークホルダーと調和した事業を意識的に行っています。次回は、そんな村田製作所のSDGsをご紹介します。

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