抵抗器

電子部品のはたらき
抵抗器は電気を流れにくくする電子部品です。
流れる電気の量を制限したり調整したりすることで、
電子回路を適正に動作させる役割をもつ大切な部品です。
このほかにもいろいろなはたらきがあります!
抵抗器は、電気を流れにくくする材料でできています。電気が流れにくいというのは、いったいどんな状態なのか、動画で分かりやすく紹介します。
導体・半導体・絶縁体
金属などの電気を通すものを導体、ビニールなどの電気を通さないものを絶縁体と呼び、その中間の性質を持つものを半導体と呼びます。導体の中で抵抗率の高いものが抵抗体の材料となります。
抵抗器には抵抗体の材料や構造によっていろんな種類があります。
ここでは電子工作でよく使われるものを紹介します。
セラミックスの円筒の表面に焼き付けられた炭素の皮膜が抵抗体となり、らせん状の切り込みで抵抗値が調整されています。
抵抗体にニッケルクロム合金などの金属を使っています。温度による抵抗値の変化やノイズが少ないのが特長です。
抵抗値を変えることができる抵抗器。つまみを動かすことで抵抗体の長さが変わるしくみです。
電圧や電流の微調整のために使われる可変抵抗器で、回路の組み立て時にドライバで調整します。
普段、電子部品を目にしたり、触ったりすることは少ない気がしますが、
オーディオ装置の音量調整つまみには可変抵抗器が使われています。
電子工作では、抵抗値の小さなものから大きなものまで、幅広く抵抗値を使うので、
Ω (オーム) の1,000倍にあたるkΩ (キロオーム) や
1,000,000倍にあたるMΩ (メガオーム) もよく出てきます。
抵抗器の抵抗値は、文字の代わりに色の帯で表示しています。
電流の大きさは、電圧に比例し、抵抗に反比例します。電流・電圧・抵抗の間には次のような式が成り立ち、これを「オームの法則」といいます。