NFG0QHB542HS2
ノイズ対策技術 / 事例紹介(民生)
INDEX
Thunderbolt™3のノイズ評価のための試料が入手困難であるため、 Thunderbolt™3と類似した技術のインターフェイスであるUSB3.1Gen2のデータをもとにノイズの状況や対策方法について推定していきました。
Thunderbolt™3とUSB 3.1 Gen2の技術要件の比較
| Thunderbolt™3 | (evaluation case) USB3.1 Gen2 |
|
|---|---|---|
| Transfer Data Rate | 20Gbps x1lane ※Max:40Gbps(20Gbps x2lane) |
10Gbps x1lane |
| Number of Data lanes | Data 2lane | Data 1lane |
| Connector, Cable | Connector: USB Type-C Cable: dedicated cable |
Connecter: USB Type-C Cable: dedicated cable |
| Receiver EQ | Must | Must |
| Characteristic Impedance of transmission line |
90ohm plus minus 5% | Cable: 90ohm plus or minus 5ohm Connector: 90ohm plus or minus10ohm (transmission line no Regulation) |
| Third party certification exam | required | Voluntary restraint |
ホストPCに接続したUSB3.1対応SSDの通信を行い、放射雑音を測定しました。
(Gen1とGen2両方の動作モードで測定)
ノイズ対策としてUSBのTxラインにコモンモードチョークノイズフィルタNFG0QHB542HS2を挿入したときの雑音レベルも確認しました。
USB3.1Gen1通信をした場合 信号基本周波数2.5GHzの2倍の周波数である5GHzにおいて、狭帯域ノイズ(2次高調波)が観測されました。
USB3.1Gen2通信をした場合 信号基本周波数5GHzの2倍の周波数である10GHzにおいて、狭帯域ノイズ(2次高調波)が観測されました。
これらのノイズはコモンモードが主成分となっていることが考えられるのでコモンモードノイズフィルタNFG0QHB542HS2をTxラインに挿入することにより、5GHz,10GHzに見られたノイズに大きな対策効果が得られました。
Thunderbolt™3の通信においてもUSB3.1と同様に通信している信号周波数の2次高調波が狭帯域のコモンモードノイズとして観測されると予測されます。
Thunderbolt™3においては10Gbps/lane,20Gbps/laneのデータ伝送速度をサポートしているため、Thunderbolt™3においては10GHzと20GHzのコモンモードノイズが発生すると推測されます。
USB3.1のときと同様、コモンモードノイズフィルタが効果的です。
ノイズフィルタがThunderbolt™3の信号に与える影響を調べました。
従来使われていたノイズフィルタを使用すると、信号のアイパターンが潰れて規格を満たさなくなることが確認できました。
新たに開発されたコモンモードチョークコイルNFG0QHB542HS2を使った場合、規格を満たすレベルにアイパターンを維持することができることが確認できました。
このように、 Thunderbolt™3にノイズフィルタを使用する場合は、従来のフィルタではなく、より高周波の信号に対応した製品を選択する必要がわかりました。
NFG0QHB542HS2 : 製品の詳細についてはこちらを参照ください
関連リンク: 高速データ転送に対応した「USB3.1のノイズ対策」