レーダーゴーストノイズ対策

1. 概要

レーダーゴーストノイズ問題はPMICのスイッチングノイズがIF信号に重畳してしまうことにより起きます。そのため、PMICの出力ラインにはスイッチングノイズを除去するためのフィルタが必要です。
LCフィルタは高いノイズ除去が可能ですが、インダクタのRdc、および、LC共振により、負荷応答電圧が大きくなってしまう場合があります。そして、それがレーダーICの動作電圧の限度を超えてしまうおそれがあります。
そこで、ムラタは負荷電圧変動の少ない下記の2つのフィルタを提案します。

2. 紹介

ゴーストノイズ問題とは

PMICのスイッチングノイズがIF信号に重畳されることで、本来は存在しないはずの位置に物体を誤検知してしまいます。
つまり、ゴーストノイズが発生します。スイッチングノイズを除去するためPMICの出力ラインにはフィルタが必要です。

ゴーストノイズのイメージ図1

スイッチングノイズ周波数から計算される位置にゴーストノイズが発生する

79GHzレーダー基板を使ってゴーストノイズの発生実験を行いました。PMICの出力ラインにフィルタがないと、スイッチング周波数(fs)、および、その高調波周波数から計算される位置にゴーストノイズが発生してしまいます。

ゴーストノイズのイメージ図2

フィルタのインピーダンスにより電圧負荷変動が悪化してしまうことも

LCフィルタはゴーストノイズを抑制するのに効果的ですが、一方で、レーダーICの電圧負荷変動が大きくなってしまう弊害もあります。フィルタ特性を良くしようとインダクタンスの大きなインダクタを選ぶと、さらに電圧変動が大きくなってしまい、アンダーシュートがICの推奨動作電圧の下限を超えてしまう場合があります。

ゴーストノイズのイメージ図3

3. ムラタの提案

(1)3端子コンデンサ NFM18HC106D0G

3端子コンデンサの低ESLという特長を活かし、10dB以上のスイッチングノイズの低減効果が期待できます。そして、Rdcが小さく、また、LC共振も起きないので電圧降下がほとんどありません。

ムラタの提案のイメージ図1

(2)LCフィルタのアンダーシュートを小さくするには

インダクタとコンデンサの組み合わせを工夫すれば、LCフィルタを使ったとしても電圧変動を小さく抑えることができます。

ムラタの提案のイメージ図2

関連リンク

関連製品

関連記事